「実用的な」「現実的な」という意味の形容詞。理論や理想よりも、実際の結果や効果を重視する態度・考え方を表す。物事を観念的にではなく、実際的な視点から捉えることを指す。
/præɡˈmætɪk/
She took a pragmatic approach to solving the problem.
彼女はその問題を解決するために現実的なアプローチをとった。
Rather than debating abstract principles, the committee adopted a pragmatic strategy that balanced cost efficiency with long-term sustainability.
委員会は抽象的な原則を議論するのではなく、コスト効率と長期的な持続可能性のバランスをとる実用的な戦略を採用した。
ギリシャ語の pragma(行為、実務)に由来し、prassein(行う、実行する)から派生した。16世紀にラテン語 pragmaticus(実務に関する)を経て英語に入った。19世紀にはアメリカの哲学者チャールズ・サンダース・パースやウィリアム・ジェームズによって「プラグマティズム(実用主義)」という哲学用語としても広まり、「実際の結果によって思想の価値を判断する」という考え方の基盤となった。
ウィリアム・ジェームズの Pragmatism: A New Name for Some Old Ways of Thinking(1907年)は、この語の哲学的意味を世に広めた代表的著作である。また、マキャヴェッリの The Prince(『君主論』)では、pragmatic という語そのものは使われていないが、理想よりも現実的な政治手法を重視する姿勢が「pragmatic」の精神そのものとして広く引用される。現代文学では、カズオ・イシグロの The Remains of the Day において、主人公スティーブンスの実務的で感情を抑えた態度が pragmatic な人物像として描かれている。