spirit は、人間の「精神」「魂」「心」を意味する名詞です。また、「気力」「活気」「(時代や集団の)精神・気風」、さらには「蒸留酒」や「霊」という意味もあります。最も一般的には、肉体に対する「精神・魂」として使われます。
/ˈspɪr.ɪt/
She has a strong spirit and never gives up.
彼女は強い精神を持っていて、決して諦めない。
The spirit of the community was evident in the way neighbors came together to help rebuild after the storm.
嵐の後、近隣住民が協力して再建に取り組む姿に、地域社会の精神がはっきりと表れていた。
ラテン語の spiritus(「息」「呼吸」「魂」)に由来します。spiritus は動詞 spirare(「息をする」)から派生した語で、古代ローマ人は「息をすること」と「生命の本質・魂」を深く結びつけて考えていました。古フランス語の esprit を経て、中英語に取り入れられました。日本語の「インスピレーション」(inspiration)も同じ語根を持ち、「息を吹き込まれる」=「霊感を受ける」という意味のつながりがあります。
チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』 — 主人公スクルージのもとに三人の"Spirit"(精霊)が現れ、過去・現在・未来を見せる物語。作品全体を通じて spirit が「霊」と「精神」の両義で象徴的に使われています。
シェイクスピア『ハムレット』 — 父の亡霊が "spirit" として登場し、ハムレットに復讐を促します。"The spirit that I have seen / May be the devil"(私が見た霊は悪魔かもしれない)という台詞が有名です。
ヘミングウェイ『老人と海』 — 老漁師サンチャゴの不屈の spirit(精神力・気概)が作品の中心テーマとして描かれています。