意志が弱いこと、気骨がないこと、優柔不断であること。比喩的に「背骨がない」状態を表し、自分の意見や立場をしっかり持てない性質を指す。
/ˈspaɪnləsnəs/
His spinelessness made it impossible for him to stand up to his boss.
彼の気骨のなさのせいで、上司に立ち向かうことができなかった。
The committee's spinelessness in the face of corporate pressure led to a decision that failed to protect the public interest.
企業からの圧力に対する委員会の意志の弱さが、公共の利益を守れない決定につながった。
spine(背骨)はラテン語の spina(とげ、背骨)に由来する。英語では背骨が「芯の強さ」や「勇気」の象徴として使われるようになり、spineless(背骨のない)は「意気地のない、臆病な」という比喩的な意味を持つようになった。接尾辞 -ness を加えて、その性質や状態を表す名詞となった。
ジョージ・オーウェルの政治評論では、知識人や政治家の spinelessness が繰り返し批判の対象となっている。また、シェイクスピアの『ハムレット』では、主人公ハムレットの行動の遅れが一種の spinelessness として解釈されることがあり、決断力の欠如が悲劇を深める要因として描かれている。チャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』に登場するユライア・ヒープの卑屈さも、この概念に通じるものがある。