荒れ地、荒野。人が住まず、植物もほとんど育たない不毛の土地。比喩的に、精神的・文化的に荒廃した状態や、活気のない領域を指すこともある。
/ˈweɪst.lænd/
The old factory area has become a wasteland.
かつての工場地帯は荒れ地になってしまった。
After the war, the once-thriving city was reduced to a desolate wasteland, where nothing but silence and rubble remained.
戦後、かつて栄えていたその街は荒涼とした廃墟と化し、静寂と瓦礫だけが残っていた。
古英語の waste(荒廃した、無駄な)と land(土地)が組み合わさってできた語。waste はラテン語の vastus(空虚な、広大な)に由来し、古フランス語を経て英語に入った。中世から物理的な荒れ地を意味していたが、20世紀以降、T・S・エリオットの詩の影響もあり、精神的・文化的な荒廃を表す比喩的な意味でも広く使われるようになった。
T. S. Eliot, The Waste Land (1922) — 20世紀モダニズム文学を代表する長編詩。第一次世界大戦後の西洋文明の精神的荒廃を描き、この語に深い象徴的意味を与えた。タイトルそのものが「荒地」であり、この作品によって wasteland という語は文化的・精神的な空虚さの代名詞となった。
Cormac McCarthy, The Road (2006) — 文明崩壊後の世界を父子が南へ旅する物語。作中では直接的に wasteland という語が使われ、灰に覆われた終末的な風景が繰り返し描写される。
William Shakespeare, Richard II (c. 1595) — イングランドが政治的混乱によって荒廃していく様を庭園の比喩で語る場面があり、国土が wasteland と化す危機が暗示されている。